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医学部受験生のための共通テスト対策

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医学部受験生のための共通テスト対策
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 対策1:無機有機の練習を! 解き方を覚えてしまうまで! 

例年、現役生が練習不足になる分野ですが、今年はコロナ禍による学校授業進度の遅れにより、さらに練習不足になっている可能性があります。
医学部化学は練習量が勝負です。医学部予備校の化学では、「鮮やかに解く練習」よりも「よく出る問題を素早く確実に解く」練習が繰り返されます。
だから、確認テストでは、短時間に大量の問題を出題します。「時間があったら解けたのに」という泣き言は通用しない世界です。
典型的な物質の分子量(式量)は覚えましたか?
「アンモニア1kgから…」といわれて「63%硝酸が何kg出来ますか」という問題かなと予想できますか?

 対策2:センター試験過去問を利用する 

大学入試センターは共通テストについて、「センター試験の良問の蓄積を受け継ぐ」とアナウンスしています。
特に、グラフ問題やヒッカケ計算問題は要注意です。見慣れたグラフでも、縦軸横軸を入れ替えたり、目盛りを対数表示にしたりするだけで、見慣れないグラフに変わります。
時間がない場合は、センターの過去問をそのまま解くよりは、各予備校などが販売している対応問題集がいいでしょう。良問がセレクトされています。

 対策3:共通テスト特有の時間配分に注意 

センター試験でも、例えば「有機の最後に計算が1問置かれている」などの形式が決まっていました。そこから時間配分を考えて、1問あたりの時間を逆算します。
特に医学部受験生にとって、共通テスト化学では「手も足も出ない問題」はあまりなく、むしろ下手な立式をしてしまって時間がかかってしまうことが多いです。
出さなくてもいい電離度を考えてしまったとか、反応に関係ない物質のモルを計算しようとしたとか。そういうことがないように、1問あたりの時間、いわゆるタイムリミットを考えておくことが大切です。

 問題形式 

試行テストは大問5問。
センター試験の理科では存在していた「選択問題」は、共通テストにはありません。高分子からは逃げられません。

 セレクト この1問 

平成30年第3問B。問題文冒頭でアセトアミノフェンが説明されているが、物質Xはアセトアミノフェン「ではない」。この情報だけで物質Xについて出題されており、正答率も低かったです(24%)。医学部受験生ならばXが何か、即座に思い付きたいところですが。
またこの問題では収率も計算させられます。高校の実験では収率計算は普通にレポート課題となりますが、問題集だけの勉強だときついかもしれません。こういうものが、共通テストが好みそうな話題です。




 対策1:問題形式に慣れること! 見慣れない装置は見慣れた装置に置き換える! 

会話形式の問題では、結局、典型問題を会話形式に言い換えただけの問題なので、それほど難しくはありません(出題者の感覚もそうでしょう)。
ところが受験生の様子を見てみると、かなり読み違えをしてしまっています。原因としては、単なるうっかりミスもあるのですが、それなりに筋が通っている(だが、当該問題には適さない)読み方をしてしまうこともあります。
この原因は、典型問題の定着度が弱いことにあります。出題者が念頭に置いている現象や装置(これが典型問題)があって、それを日常の現象や物体に置き換えて出題しています。だから受験生は、それを典型問題に再変換すればいいのです。そのためには、典型問題はストーリーごと覚えることです。

 対策2:全範囲をまんべんなく押さえること 

現役生にとっては交流電流やモル比熱、原子といった「教科書の後ろに載っている単元」は、練習不足になりがちです。特に今年はコロナ禍による学校授業進度の遅れにより、さらに練習不足になっている可能性があります。
医学部受験生の物理選択者といえども、漠然と苦手を感じる単元はいくつか抱えていると思います。標準問題を何度も解いて、「コイル」「ポアソン」「光子」などに慣れていきたいところです。

 対策3:時間配分は普段の勉強でも意識すること 

センター物理の特徴の一つとして、長時間考えてしまうような問題が多い、ということがあります。
特に力学では、運動方程式やエネルギー保存則など、「立てようとしてしまう」式が多く、見当違いな立式をして時間を費やしてしまうことが多いです。他の分野と違って力学では、図をみて式がすぐ思いつくわけではないことがあります。例えば、振り子からエネルギー保存則も思いつくし、単振り子の単振動式も思いつきます。
解答に役立つ適切な式をその場で思いつく。これがなかなか難しいです。普段の勉強で、問題集の解答の式が自分の答えと異なっていても「ふーんそうなのか」で終わってしまうと、なぜ自分の答えが違っているかという分析が足りないため、力がつきません。

 問題形式 
試行テストは大問4問。
センター試験の理科では存在していた「選択問題」は、共通テストにはありません。原子物理からは逃げられません。

 セレクト この1問 

平成30年第4問A。楽器に詳しい医学部受験生は多いけれど、管弦楽器はともかく、エレキギターとなるとなじみがないかもしれません。弦の振動をコイルの電磁誘導で拾います。身近な電磁誘導といえばスイカ(交通系IC)が思いつくでしょう。非接触でどうやって情報や電力を送るか。それは、電磁誘導です。
こうやって実際の物を使って話を広げるのは、共通テストが好むネタです。その「実際の物」が、自分に身近かどうかは、わかりません。
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