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医学部合格体験記【埼玉医科大(医)合格】R.S

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医学部合格体験記【埼玉医科大(医)合格】R.S

R.S (埼玉医科大[医]合格)

浪人した一年間は想像よりも何倍も辛い日々でした。私は高校生の時、勉学よりも課外活動や部活動などを優先していた節があり、受験生となった頃には周りとの学力の差に唖然とするばかりでした。そして現役生としての受験は完敗を喫しました。

今思うと、当然の報いのように感じます。受験を終えた私は、やりたいことを貫いた高校生活に悔いは微塵も残っておらず、ただ一年後に雪辱を晴らすことだけを考えていました。

 

浪人生としての生活が始まり、授業では自分は根本的な知識や基礎的な学力でさえ欠いているのではないかと気付かされました。そして模試やテストがそれを証明してくれました。自分は周囲の浪人生よりも劣っているのだという劣等感に苦しめられる日々でした。

ただ机に向かうだけでなく先生への質問や小テストなどを利用し着実に自分にできることを増やすことに尽力した甲斐もあり、夏を過ぎたあたりから周囲との遅れが気にならない程度まで小さくなりました。

しかし、喜ぶのも束の間、私の学力の伸びは停滞し自分に限界を感じた私は焦りを隠せませんでした。そのような私に、アドバイスをくださった先生方や、寄り添ってくれた同志のおかげで冷静に最後まで受験を終えることができました。

 

この浪人生活の中で学んだことは、『自分の無力さ』です。

クエストは自分と向き合うことのできる環境です。現役生の頃の私は自分の学力と向き合うのが怖くて、他人と比べられるのが嫌で、それを他人に知られたくなかったのかもしれません。

しかし、クエストでは先生方との距離が近く気軽に相談や質問がしやすく、生徒数が限られていることからお互いの存在を意識しやすい環境にあります。言わば、自分と向き合うことには最適な環境かと思います。このような恵まれた環境の中で学んでいく中で、自分は無力であることに気づくことができたのです。無力さを自覚することで、不必要な自尊心を捨てることができ、自分に素直になれたと思います。

 

自分に才能がないと思うのなら、遮二無二勉学に励まなければなりません。志望校に落ち続けても最後まで諦めずにペンを持ち続けたのが、無力な一人の浪人生がこの生活に終止符を打つことのできた理由なのかもしれません。

 

改めて、クエストの皆様、本当にお世話になりました。ありがとうございました。

 

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